国立科学博物館

今年度初の総合学習プログラムは、上野にある国立科学博物館に行ってきました。上野駅の改札を出ると、そこには小中高の児童・生徒、そして彼らを引率する教師たちをはじめ、多くの人が集っていました。
私たちと同じ国立科学博物館に行くのだろうか・・・、それとも動物園?それとも美術館?と思いを馳せながら、生徒の集合を待っていました。
4月25日(火)、うららかな春の陽射しが心地よく、上野公園の若草の緑がまぶしい好季節でした。我が校の生徒も他校の生徒たちもお天気に恵まれて、素敵な一日になった事と思います。

さて、国立科学博物館は、1877年(明治10)年に創立された、日本で最も歴史のある博物館の一つで、国立の唯一の総合科学博物館です。自然史および科学技術史研究に関する中核的な研究機関として、また日本の主導的な博物館として活動しており、452万点を超える貴重なコレクションを保管しています。
国立科学博物館では、3月14日から6月18日まで「恐竜博2023」という特別展を開催しておりますが、私たちは特別展を今回は見学できませんでした。しかし、特別展以外の「日本館(地下1階~地上3階)」と「地球館(地下3階~地上3階)」という2つの建物で常設展示を行っており、そこに展示されている452万点を超える展示物を見たり、体験したりしながら、自然と科学技術を楽しく学ぶことができました。

初めて国立科学博物館に来たという生徒も、何度も来たことがあるという生徒も、日本館と地球館の合わせて10フロアの展示物を見たり、体験したりするのは、1~2時間では足りないように思いました。今回見れなかった恐竜博もまた個人的に来てみたいという生徒もいました。
国立科学博物館では、「かはくボランティア」という方々が様々な場所で活動をされています。常設展示室でそれぞれの展示の案内をしてくださる方、また展示室に関連する物(標本・資料)を通じて、展示の理解を深めるポイントについて紹介してくださる方など、入館者と対話を重視し、展示見学のお手伝いをしてくださっています。
是非、今回興味を持ったことがあったり、疑問を持ったことがあったり、また行ってみたいと思ったら、ボランティアの方に声を掛けてみると良いと思います。
今までまったく興味がなかったことにも、ふとしたきっかけで興味を持つことがありますね。

 

<お世話になった方>
独立行政法人 国立科学博物館 https://www.kahaku.go.jp/
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
TEL. 050-5541-8600(NTT ハローダイヤル)03-3822-0111(代表)
FAX. 03-5814-9897

 

生徒の感想

R.Hさん
国立科学博物館に行った。特に印象に残っていることが2つある。
1つ目は、標本についてだ。博物館には乾燥標本や液浸標本・骨格標本・剥製(本剥製・仮剥製)など、多くの標本が展示されていた。動物園で亡くなった動物や交通事故で無くなった動物も含まれていた。標本は研究資料として重要な役割を果たしているようだ。私が持っていた標本に対するイメージと違い、興味深かった。
2つ目は、地震計についてだ。博物館では、地震計の仕組みや種類も学ぶことが出来た。日本は地震が多い国と言われている。南海トラフ地震や首都直下地震の発生予想もされている。今まで地震計について考えたことはなかったが、生活と結びつけて考えることでより面白く感じた。また、昔の人々の研究で今の私たちの生活があることを改めて感じた。
国立科学博物館では、他にも多くのことを学ぶことができた。今までは博物館に興味がなかったのだが、今回の総合学習プログラムを通じて、後日再び国立科学博物館を訪れるほど好きになった。国立科学博物館では、生物に関係する物が多く展示されており、楽しく感じた。博物館というと歴史に関連深いところも多いと思う。旅行先で家族に連れられて行くことも多い。今までは、歴史の勉強は苦手であり、受験科目でもないため、あまりやってこなかったのだが、今回の経験を通じて歴史も学んでみたいと感じるようになった。受験勉強、大学での勉強は将来の仕事につながる大切なものではあるが、私はこれに加えて人生を豊かにするための勉強もしたい。

S.Tさん
4月25日(火)、快晴の中、総合学習で上野にある国立科学博物館に行きました。
足を運ぶ前は、名前に「科学」がついていたため、あまり関心を持てませんでしたが、模型や標本の再現度が高く、一気に引き込まれました。数ある展示の中で、最も印象深かったのは、三階の日本列島の生い立ちです。日本が大陸の縁から分裂し、列島として成立するまでのダイナミックな変動の歴史を化石や恐竜を通して学びました。衝撃だったのは、国立科学博物館の顔である恐竜は、高校生の鈴木さんが見つけたことから「フタバスズキリュウ」と名づけられたということです。化石を発見しただけでも凄いのに、全身骨格の復元や頭骨や首ひれなども完全に再現したというのは、現代の技術でも困難だと考えられるため、歴史的な大発見だと感じました。
今回、恐竜博には行けませんでしたが、フタバスズキリュウを通して、恐竜に強く関心を持ったため、機会があれば恐竜博に行ってみたいと思いました。

T.Iくん
4月25日(火)の晴れ晴れとした日。
この日は上野にある「国立科学博物館」に行きました。惜しくも特別展(恐竜博2023)には足を踏み入れなかったですが、また機会があれば行ってみたいです。
今回、国立科学博物館を廻って、入る前のシロナガスクジラの模型が精巧で大きかったです。中に入ると、生き物や歴史・歴史物などの模型や進化する技術のこと等、詳しく書かれていて、面白かったです。種類も多く、自分で動かして試したりするアトラクション的なものまであって、驚きました。特にクジラなどの魚やパンダなどの動物は迫力がありました。電波の仕組みなどをアトラクションとして自分で塞いだりして、音の大小が違ったりするのも興味深かったです。
今回は基本は4人ほどで廻りました。最後の帰り際に同じ学年の人と3人で話して駅まで帰れたので良かったです。

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