音楽鑑賞会

10月19日(火)、かつしかシンフォニーヒルズの地下1階にあるアイリスホールで音楽鑑賞会が開かれました。コロナの影響で昨年度は中止となった音楽鑑賞会ですが、9月末の緊急事態宣言解除に伴い、無事に会場で第8回目の音楽鑑賞会を実施することができたことは、大変嬉しいことでした。
世界に目を向ければ、ポーランドの首都ワルシャワでは、第18回ショパン国際ピアノコンクールのファイナル本選開催中の10月19日でした。
総勢87名で第一次予選から二次予選・三次予選、そしてファイナルと各国から参加されたピアニストたちが熱演を繰り広げました。日本からも16名のピアニストが参加し、ファイナルにも反田恭平さんと小林愛実さんが進み、反田さんは2位に小林さんも4位入賞となりました。
反田さんは、ショパンコンクールに参加する限りは優勝を目指したいと6年間(ショパンコンクールは5年に1回開催されますが、コロナのために今回のコンクールは1年延期となった。)を優勝するための研究を曲選び・髪型・体力作り…と努力してきたと言います。また、小林さんは前回のショパンコンクールでファイナルまで進みながらも入賞を逃し、再チャレンジをしました。
受験勉強中の高校生は、ポーランドからライブ配信されていたショパンコンクールを聴く時間はもちろんなかったと思いますが、2025年に開催される第19回は是非聴いてほしいと思います。
オリンピックのような大きな大会への出場切符を手にするまでの道のりのように、ショパンコンクールも演奏はもちろんですが、その道のりを知ってほしいという気持ちがあります。
大切なのは、ピアノ演奏技術や理論だけではないということを。

さて、今回会場となった「かつしかシンフォニーヒルズ」の「アイリスホール」ですが、前回(2015年)のショパン国際ピアノコンクールの覇者であるチョ・ソンジンさんがちょうど10年前の2011年11月にショパンプログラムでコンサートを開いた会場で、鈴木先生といとなさんは実際にそのコンサートを聴きに来ていたそうです。
正にその会場で演奏することに緊張するとのお話もありました。
アイリスホールは、本格的なオープンステージ形式を採用し、舞台と客席が一体感を得られるように設計されています。特に、ピアノ・室内楽の演奏に最適のホールです。今年の9月末に改修工事が終わったばかりのアイリスホールは、椅子もスカイブルーの布に張り替えられ、全てが美しくなっていました。そんな会場でピアノを演奏でき、また演奏を聴くことが出来る幸せを感じました。

鑑賞会が始まる前にいつものように鈴木先生からお話がありました。
今回、鈴木先生はいとなさんと共にソロも演奏する予定でしたが、手の具合が良くないとのことで演奏出来ないとのことでした。勉強もピアノもすぐに結果は出ないけれど、日頃からコツコツと取り組むことが大切であり、諦めずに目標に向けて頑張ってほしいとお話されていました。
今年のプログラムもソロに続き、1台のピアノを二人で演奏する連弾でした。
いとなさんがオープニングでショパンのスケルツォ第2番を演奏しました。
ショパンはスケルツォを4曲作りましたが、この第2番は4曲の中で一番有名で多くのピアニストがリサイタルで演奏する曲です。10分程の演奏時間になる大曲で、生徒たちはこの10分間に様々なものを感じとったようです。「音楽家は、自分自身が感動しなければ、聴き手を感動させることはできない。」と、バッハが言いました。ピアニストは、演奏技術だけでは人を感動させることはできません。やはり、演奏の中に「心」がないと人の心を動かすことは出来ないと思いました。

 

連弾では、鈴木先生といとなさんが親子ならではの息の合った演奏を聴かせてくださいました。ジブリの「魔女の宅急便」から「晴れた日に…」、[もののけ姫]から「アシタカせっ記」。そして、モーツアルトのソナタ15番の第2楽章。このソナタは、ソナチネアルバムにも収録されている曲でピアノを習っていたという生徒は、必ず練習したと思うと鈴木先生がおっしゃっていました。そのソナタの連弾版を演奏してくださいました。
4曲目は、バッハのフーガでした。日常の生活の中でもクラシックは色んな場面で耳にしているものです。ショッピングセンターのBGMであったり、ドラマやCMのBGMとしても。また、卒業式や入学式、あるいは結婚式やお葬式などの式典においても、クラシック音楽は大切な役目を果たしていますね。


5曲目は、モーツアルトの交響曲第25番、そして最後はベートーヴェンの交響曲第7番でした。モーツアルトは交響曲を50曲ほど作りましたが、そのほとんどが長調の曲で短調の曲はこの25番と40番だけです。モーツアルトが17歳の時(1773年)の作品である交響曲第25番。17歳で既に25番…。どれだけの天才であったのかが分かりますね。
ベートーヴェンの交響曲第7番は、のだめカンタービレで有名になった交響曲で演奏会でも多く演奏されるようになりました。
ピアノ連弾で聴く交響曲は、オーケストラで聴くものとは違った良さがあります。圧倒的な楽器の少なさと音の少なさはありますが、4本の手で織り成す音色はホールの中に響き渡り不思議な世界にいざなわれるかのように感じられます。

生徒たちは、それぞれに今回の音楽鑑賞会を通し感想を持ったようです。鈴木先生のお話とお二人の演奏から、生徒たちは何かを学べたように思います。
演奏してくださった鈴木先生、そしていとなさん、ありがとうございました。

 

 

今回お世話になった方

鈴木みゆき先生
鈴木いとな先生
かつしかシンフォニーヒルズ
https://www.k-mil.gr.jp/index.html

B1F アイリスホール
https://www.k-mil.gr.jp/institution/symphony/index.html

生徒の感想

T.Sさん
音楽鑑賞会のプログラムは知っていたのですが、まさか鈴木先生がピアノ弾くなんて思ってもいなかったので、会場着いた時にドレスを着た鈴木先生がいたことに、とても驚きました。友達とも、「えっ?鈴木先生がピアノ弾くの?」と混乱してました。開演して、鈴木先生が舞台の上に立ち、お話を聞いていると鈴木先生ピアノ弾くんだ!と、ワクワクしてきました。
私は音楽が絶望的に出来ず、ドレミすら弾けるかも怪しいので習い続けてきた訳でもない鈴木先生が優雅に演奏なさっているのを聴いて、とても感動しました。
いつも通り学校に来てお仕事をなさっていた鈴木先生は、いつピアノの練習をしていたんだ?と驚いてばかりでした。もちろん、いとなさんの演奏も素晴らしく、聴き入ってしまいました。あれほど長い時間、10本の指バラバラに動かせて疲れた様子もない姿に、改めて凄いなと実感しました。
また、鈴木先生の最後のお話でもあったように続けることの大切さと努力している人の魅力というものを更に感じることができました。私も大学生になったら、沢山挑戦したいことがあるので、まずは受験勉強頑張ります。

S.Nくん
今回の音楽鑑賞会で感じたことは、ピアノという楽器が自分の創造よりもはるかに奥深いものだということと、生での演奏が録音された音源を聞くよりも力強く繊細な音の違いや変化を楽しむことが出来るということです。特にピアノの奥深さを感じた点は、独奏と連弾で演奏から受ける印象が大きく変わったところです。
プログラム最初の独奏からは、力強さや激しさや鮮やかな音であるような印象を受けましたが、連弾での演奏になってからは、音の数が増え、一つの楽器によって演奏されているとは思えないような複雑で繊細な音の重なり合いを感じ、演奏の仕方の違いがこれだけの印象の変化を生み出せるのかと思い、驚きました。
また、演奏から受ける印象の違いは演奏している曲ごとにも表れ、音楽はまだまだ自分の理解していない奥深さや面白さがあるように思いました。生での演奏を聴くことができる機会はあまり多くないので、今後音楽を聴くときには一つ一つの違いを楽しめるように意識したいと思いました。

H.Iくん
火曜日の音楽鑑賞会では、ソロピアノと連弾ピアノの両方の演奏を鑑賞させていただきました。美しいピアノの音色や、力強い音圧がよく耳に残りました。あまり自発的にこういった鑑賞会に足を運ぶことがないので、貴重な経験ができる機会を設けていただいて、とても嬉しく思っています。
また、最近、受験勉強で忙しく、それにより心身があまり好調ではない上に、心のゆとりというものもあまり出来ず、ゆっくりした時間を作ることが難しくなっていました。ですが、この音楽鑑賞会のおかげで、少しゆったりしたできる時間が出来て良かったと思っています。そのような意味からも、こういった機会を設けてくださったことに感謝したいです。
もう、受験まであまり時間もありませんが、この音楽鑑賞会でゆとりのある時間を作れたように、自分でも少し落ち着けるような時間を作るようにするべきだと思いました。また、こういう機会がありましたら、また行ってみたいです。

H.Hくん
オーケストラのコンサートには、これまで何度か行ったことがありましたが、観客として、ピアノ単独の演奏会を鑑賞したのは今回が初めてのことでした。
鈴木先生といとなさんが弾いてくださった曲はどれも聴いたことがある曲ばかりで、とても親しみを感じることができました。特に最後の「ベト7」は親子共々「のだめカンタービレ」が好きで、初めて見た映画も「のだめ」だった私にとっては、プログラムを頂いた時から非常に楽しみで、演奏中も「のだめ」の情景が頭に浮かびました。鈴木先生といとなさんの演奏は本当に素晴らしく、演奏が始まると忽ちとの豊かな音色や息の合ったコンビネーションに魅了され、身体の内側が熱くなるのを感じました。
今回の音楽鑑賞会に参加して気付かされたことがあります。それは、生演奏では演奏者と自分自身との一体感が生まれるということです。現代ではインターネットの発達により、時と場所を選ばずに多種多様な音楽を聴くことが出来るようになりました。そのことはとても良いことだと思います。しかし、演奏者の息遣いや緊張感、演奏を始めるまでの集中力を高めていく様子などを通じて、自分自身も緊張していく感覚は、実際に会場に行かなければ感じることはできないと思います。また、本番に至るまでの鈴木先生やいとなさんのお話を聞いたことで、その背景を想いながらより一層演奏に聴き入ることが出来ました。
最後に、このような素晴らしい経験をさせてくださった鈴木先生といとなさんに心から感謝いたします。来年の音楽鑑賞会も楽しみにしています。

Y.Tくん
京成青砥駅に着いた。9時15分。改札を出てすぐ学院の集団に加わり、しばらく待つ。20分ほどで全員そろって会場へ出発。とんでもなく寒かったので、もう1枚羽織ってくればよかったと反省。
会場に着いてから少ししてホールの中へ。少し後ろの列の真ん中に座った。
まず、鈴木先生の初めの挨拶を聴いた。その中で先生が腕を怪我していたということに驚いた。一応、自分も以前の学校で吹奏楽団に所属していたので、続けることの大切さという話は実感を持って聴くことができたように感じる。上手くなろう上手くなろうとばかり、やみくもに練習して空回りしてばかりだった中学生時代のことを思い出した。一夕一朝で上達するはずがないのに、焦って自分から駄目にしたことには未だに後悔がある。
ソロの演奏から始まった。正直な話、ジブリ系とベートーヴェン以外の曲を知らなかったので、聴いてわかるか不安だったが、結構リズムを覚えやすい曲だったので安心した。
今回一番耳に残ったのは、魔女の宅急便の「晴れた日に」だったと思う。以前の学校の定期演奏会などで触れる機会が多かったせいかもしれない。
参加してみて思ったのは、吹奏楽団に所属していたぶん、音楽系のイベントは思い出すということがすごく多い。そして、もう1つ思ったことは知っている曲は多い方が良い。次回はあらかじめ全曲聴いてから臨みたい。

H.Sくん
私は今回の音楽鑑賞会をそこそこ楽しみにしていた。理由はいくつかあるが、一番は久しぶりだからだと自分は思っている。久しぶりと言うのも、最後に学校のイベントで行った音楽鑑賞会は中学1年生以来というものだ。それ以外にもコンサートホールのある場所が今まで行ったことのない駅であったり、最近家で暗記や計算以外の勉強をする時にクラシックなどを聴くからというのも理由の一つだ。
肝心の内容は、とても良かったと私は思った。はじめに先生が、「弾き間違える」や「本番前の練習でボロボロだった」とおっしゃっていたので、あまり良い事ではないが、私は逆にどこをどう間違うのか気になってしまい、慎重に聴いていた。しかし、私にセンスがないだけかもしれないが、どこをどう間違っていたのかわからなかった。
最後に、先生が一番伝えたかったであろう「継続は力なり」や他のことわざの類を私自身あまり信じていない節があった。しかし、ここ数年の自分を考え直した結果、そこまで努力という感じの努力をしていないことがわかった。なので、これからは先生たちがピアノを弾き続けて、ピアノが上達したように私も勉強を頑張りたいと思った。

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