ロッテ浦和工場見学

%e9%9b%86%e5%90%88%e5%86%99%e7%9c%9f1月21日(火)、さいたま市にあるロッテ浦和工場を見学してきました。
誰もが知るお菓子メーカーのロッテ。誰もが一度は口にしたことがあるロッテのお菓子。国内お菓子メーカーの売り上げランキングでも1位の明治、2位の江崎グリコに次いで3位の売り上げを誇るロッテになります。

%e3%81%8a%e5%87%ba%e8%bf%8e%e3%81%88埼京線の武蔵浦和駅に集合し、5分程歩くとロッテ浦和工場に到着しました。工場見学専用の入口から敷地内に入ると、エントランスホールでは『トッポ』や『コアラのマーチ』がお出迎えしてくれます。
最初に映像で会社や工場の歴史、ロッテで作られるお菓子のことについて学びました。ロッテ浦和工場は1964年に開設され、チョコレートやアイスクリーム、ガムやスナック菓子などたくさんのお菓子を製造しています。東京ドーム2.8個分の敷地面積がある浦和工場では、チョコレート菓子を40種類、アイスクリームを37種類ほど作っているそうです。

チョコレートの『ガーナ』は、1日に200トン(およそ400万枚)生産され、距離にすると640キロメートル(浦和~青森)になり、高さにすると『ガーナ』を横に積んでいくと富士山の約10.5倍になるとのこと。前回2012年にロッテ浦和工場を見学した時には、確か9倍と言っていたと思うので生産量は増えているのだと思いました。
また、アイスクリームの『爽(そう)』は1日に30万リットル(およそ160万個)生産され、こちらは高さにすると『爽』を積み上げると富士山の約20倍になるとのことでした。こちらも前回の2012年の時には、20万リットルで富士山の約13倍と言っていたので大幅に生産量が増えているのだと思えます。

映像を見終えたあとには、いよいよ工場見学となります。%e3%82%ab%e3%82%ab%e3%82%aa今回は、『ガーナ』を作っている様子を見学しました。広くて清潔な工場には、そこで働く人の姿はあまり多くありません。なぜなら、製造から梱包、配送まですべてが機械化されているからです。しかしながら、常に商品の品質と安全確認を最終的にしているのは、やはり人でした。私たち消費者が安心して美味しくお菓子を口にできるように、日々努力しているのだということが伝わってきました。

工場見学から戻ってくると、そこには苦いチョコと甘いチョコの試食が用意されていました。苦いチョコはカカオ100%、甘いチョコは砂糖やミルクが入っています。それぞれ試食する生徒たちは、苦さで歪む顔の生徒もいましたが、先生たちや生徒の中にも「苦いチョコも美味しい」という声もちらほらありました。%e9%a3%9f%e3%81%b9%e6%af%94%e3%81%b9
そして、出来たばかりの『パイの実』と『コアラのマーチ』の試食をさせていただきました。『パイの実』も『コアラのマーチ』もチョコレートが充填されているものとまだチョコレートが入っていないものの2種類がありました。こちらもチョコレートが入っていないものも美味しかったです。中には入ってない方が美味しいなんていう人も。
そして、そして、ロッテの代名詞とも言える『コアラのマーチ』の製造ラインで使われるコアラの絵を印刷するドラムを見せていただきました。%e3%83%89%e3%83%a9%e3%83%a0金属のドラムに小さな穴の開いたスクリーン上のコアラの絵がたくさんあり、そこからカラメルのインクが染みだして生地に印刷されるそうです。
コアラのマーチのコアラ絵柄は365種類あり、その中の200種類ほどのコアラが印刷に使用されているそうです。そんな中でレアコアラが出たらラッキーですね。「盲腸コアラ」「ラッパコアラ」「眉毛コアラ」これらが出たらいいことあるかもですね。%e3%81%8a%e5%9c%9f%e7%94%a3

さて、「ロッテ」という社名の由来は、ドイツの文豪ゲーテの「若きウェルテルの悩み」のヒロインであるシャルロッテにちなみ、多くの人々に愛される企業、親しまれる製品作りをという願いを込めてつけられたそうです。
子供から大人までに愛されるロッテのお菓子をこれからもたくさん届け続けてほしいと私たちも願います。私たちが何気なく手にしているお菓子が最新技術で作られていること、またその会社の人たちの気持ちと願いを見学を通して知った生徒たちは、また違った思いでお菓子を口にするのかもしれません。

今回お世話になった方

株式会社ロッテ 浦和工場
〒336-0027 埼玉県さいたま市南区沼影3-1-1
https://www.lotte.co.jp/corporate/

生徒の感想

A.Tくん
今回の見学を通して最も印象に残ったことは、お菓子の一つ一つにかかる才能と情熱の大きさです。今回案内してくれたガイドさんが、野球の練習場を前にしてお話していたことは、受験にしろ、スポーツにしろ通じることです。ガイドさんは、最初千個ほどの案が出て、その中から三つに絞るとおっしゃっていました。その絞り込みを各社が行い、会社ごとに三つほどの商品を発表すると、三十幾つほどの新商品のせめぎ合いになると言います。その中から生き残るのはごくわずか。何気なく手に取っているお菓子の一つ一つがそういった競争を生き残った勝者です。生き残れなかった商品にも並々ならない才能がつぎ込まれていることと思います。ガイドさん曰く、「うちの会社で働いているのは、お菓子を思い浮かぶ、どういうお菓子がいいかと想像を巡らし、商品化できる人々だ」と言います。そう言った才能を何千人分とつぎ込み、その中で勝敗が決まる世界だと聞き、胸が打たれました。僕は今年から受験生ですが、これも才能と努力のぶつかり合いです。周りで打ち敗れていく先輩たちを見、重圧かかる生活を続けるうちに、そういったぶつかり合いに共感、感動するようになっていきました。好きな映画や小説にも勝者敗者問わず、情熱をぶつけ成長・いじけていくストーリーが多くあります。ガイドさんも「自分は商品開発の才能がない」とおっしゃっていましたが、そう言った環境下で自分の立ち位置に自分なりの答えを出されていて、かっこいいなと思ってしまいました。こういった個人的な感性や体験とロッテの社員さんたちやその環境に一致する的が多いと感じ、勝手に感動していました。個人的に感化されたスクーリングでした。

A.Oさん
今回、小学生時代以来の工場見学となりました。武蔵浦和は幼稚園の頃から通っていた慣れ親しんだ場所だったので、駅から歩いてすぐのところにこんなにも大きい有名な会社の工場があると知って驚きました。それと同時に、よく行く場所にこのようなところがあって嬉しかったです。ロッテといえば、チョコレートのイメージはとても強かったですが、やはりどの会社がどのお菓子を作っているのかを認識しておくのは難しいものです。そのため、今回この工場に行き、さらにお菓子への関心が深まったように感じます。
この中でも一番印象に残ったのは、会社の名前の由来です。「若きウェルテルの悩み」というゲーテの代表作のヒロインとしても名高いシャルロッテという名前からとったということで、ロッテが掲げている「お口の恋人」というものにとても合っていて、素敵な会社だなというふうに思いました。
また、カイロで有名なホカロンもロッテが出していると知りとても驚いたので、今後お菓子との関連性などを調べてみたいです。

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