陶芸体験教室

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2014年度に続き、今回で2回目になるFutabaさんでの「陶芸体験教室」が開かれました。
前回同様に手びねりで湯呑やお茶碗の制作をしました。
講師は、若林先生と荒田先生です。
お二人ともとても優しく丁寧に教えてくださり、初めての陶芸体験者ばかりでしたが素敵な作品を創ることができました。
中野教頭先生が引率するAグループの体験教室と入れ違いに鈴木先生が引率するBグループの体験教室が開かれ、岡本先生、出井先生、原谷先生、細川先生、西岡さんも参加してくださり、賑やかな体験教室になりました。
お父さんのためのカップを作ろうと決めて参加した生徒は、細かく先生に聞いて作業を進めていました。彼女が作った作品は素人の物とは思えないような出来栄えになっていました。「人に聞く」…これは簡単なようでなかなか難しいことですね。でも、分からないことを聞くことは分からないことを分からないままにしないということになります。恥ずかしかったり、聴きづらかったりと質問できないことが多いですが、勉強でも習い事でもどんなことも分かる人に聞くということは大切なことです。聞くことによって、「分からないことが分かる」「出来ないことが出来るようになる」…素晴らしいことですね!

作品1  作品2

 Aグループのみなさんの作品

 

最初に若林先生のお話を聞いてから、土台作りを始めます。
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次に長く練った粘土を重ねていきます。
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高さが満たされたら、上をカットします。

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形を整えたら、底も整えて、印(名前や絵、日付など)を入れます。7色の釉薬(うわぐすり)も選びます。

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さて、大人組ですが、相当苦戦していました(笑) 前回、お茶碗を作った鈴木先生は大きく作り過ぎた(大きくなり過ぎた…笑)ので、今回は程よい大きさのマグカップを作ろうと思っていたそうだけれど、出来たのはやはり大きなマグカップになっていました。岡本先生は、何故かお新香を入れる小鉢になっていたそうですし、細川先生は思うような形になかなかならなかったとか。でも、先生方がみな言っていたのは、「思うような形にならなかったけれど、とても楽しかった。」ということです。そして、生徒たちも物を作るという体験を通して、物作りの難しさと楽しさを共に感じ学んだことと思います。

お世話になったFutabaさんの若林先生と荒田先生に心より感謝いたします。焼き上がりの8月を楽しみにしたいと思います。

お世話になった会社・施設

陶芸教室 Futaba 陶芸家 若林 速人

〒174-0064
東京都板橋区中台1-29-8-101
TEL 03-3931-1522東京芸術大学大学院陶芸専攻修了
伝統工芸新作展
日本橋三越本店杜窯会陶芸展
日本橋三越本店中国精華大学美術館
作品収蔵

生徒の感想

Y.Wさん
今回の総合学習プログラム「陶芸体験教室」で初めて粘土から焼く前の器を作るという体験をして、まず初めに感じたことは、”作った人の心がこもっているんだ”です。
機械産業が発達していく現代で薄れつつある手作りの物、伝統工芸品の素晴らしさを改めて自分の体で確認することが出来たと思います。機械で作る品物にも良い点はいくつもありますが、使う人を想い、伝統を重んじ、時間をじっくり掛けて出来上がる器には勝らないのだろうなと感じています。
次に、陶芸というより陶芸教室で粘土を練り、削り、手で形作るという作業を同じ空間で何人かと一緒にやるということ自体にも「良いなあ。」と感じました。その作業を話すきっかけとし、交流できるという点が良いと思います。実際に普段話さない学院の生徒、先生と話すことが出来て、とても楽しかったです。将来時間に余裕が出来たら、器作りだけでなく、交流の場として活用しようと思いました。

Y.Iさん
土を焼くと固まることに気づけた人類は偉大だと思う。粘土は機能性もなく、美しくもない。しかし、焼いた後の作品はとても美しかった。人間の生活に欠かせない器を陶芸として美しく作られたものを見て、とても面白いと思った。
食器は器としての役割を果たせば良いと思う人も数多く居るだろう。私も美しさを追求する質では無い。美しい必要は無いと思っている。だが、いざ作ってみると、自分なりに美しい形を模索しながら作っていることに気が付いた。誰に見せようと思っている訳でも、主だって何か作りたいものを想像していたわけでも無かったが、漠然と美しさに照準を合わせて作っていた。
陶器は粘土の粒の表面が半溶解状態になり、隣接する粒同士がくっつき、固まった時に塊になる。焼結という現象によって産み出される。糸の表面エネルギーを最小にしようとする力が働くことにより、物質移動が起こり、粒子と粒子の間に結合が生じ、緻密化する。だから焼く前よりも出来上がりは小さくなる。吸水性があるため、釉薬によって強度を増し、水漏れを防ぐ。
私はそんな原理を知らずにただ手を動かしていたのだが、美しく作るためにする事と器としての機能性を求めてする事に深い繋がりがあると感じた。罅(ひび)を消したり、機能性に起因する動作一つ一つが美しさを導くものでもあった。
ただ用途を果たすためだけでなく、そこに付随してくるものがあるからこそ、本来の機能がより引き出されるのかも知れない。ただ飲食に使うことが出来るものに美しさが加わると長く使おうと思うもので、きっとその美しさは陶芸において、機能性に自然と付いてくるのだろう。人が美しいものに惹かれることにも意味があるのかもしれない。

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