歌舞伎鑑賞教室

7月17日(水)、第4回 総合学習プログラム『歌舞伎鑑賞教室』に行ってきました。
国立劇場の『歌舞伎鑑賞教室』は、「日本の伝統芸能に触れ、自国の文化を理解してほしい」 「また歌舞伎に親しんでほしい」という目的のもとに、主に高校生を対象に開催されています。

最寄駅から国立劇場に向かう高校生たち
最寄駅から国立劇場に向かう高校生たち
会場を待つ生徒たちが勢ぞろい
会場を待つ生徒たちが勢ぞろい

歌舞伎は「おじいさん、おばあさんが観るもの」「観ても内容がわからなそう」と言った親しみにくいものだというイメージがありますが、江戸の昔から庶民の娯楽であった歌舞伎は決して親しみにくいものではありません。
それが証拠には「歌舞伎を観るのは初めて」という生徒も、「古典は苦手」という生徒も実際に歌舞伎を鑑賞してみると、いつしか歌舞伎の世界に引き込まれているようでした。
そしてそんな生徒たちは、今回の演目『芦屋道満大内鑑 —葛の葉—』の内容も理解できたと言います。

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歌舞伎鑑賞会では、「歌舞伎のみかた」について丁寧な解説があります。

今回の解説は、『芦屋道満大内鑑』で葛の葉を演じた中村時蔵さんの次男で平成元年生まれの中村萬太郎さんでした。

解説は初めてという萬太郎さんですがゆるキャラと共にしっかり分かり易い解説をしてくださいました。

歌舞伎と言えば、舞台装置、衣装、音楽などが特徴的ですが、舞台の花道や廻り舞台、大ぜり・小ぜりなどのせり上げ装置などには興味を惹かれた生徒も多かったようでした。
また、歌舞伎の重要な要素である音楽についての実際に実演しながらの解説では、長唄や義太夫、拍子木などを初めて生で聴いた生徒が「歌舞伎を観に来たんだ」という実感が生まれた瞬間だったのではないでしょうか。

歌舞伎が生まれたのは、江戸時代の初めです。
それから400年も続いてきた長い歴史があります。
日本の伝統芸能であり、世界の無形文化遺産でもある歌舞伎ですが、歌舞伎鑑賞教室に参加した数えきれないほどの生徒たちの中で今後も歌舞伎を観に行こうと思った生徒はあまりいないかもしれません。
しかしながら、歌舞伎を観たという経験は今後の人生に無駄なことではありません。
「たまたま」「仕方なく」「偶然」、、、の中で体験したり、経験したことが自分の人生を変えることになったり、自分の人生の目標になったりします。
生徒の感想にもありましたが、“百聞は一見に如かず”ですね。

我が校の総合学習プログラムでは色んな体験をして、視野を広めて行ってほしいと思っています。
もしかしたら、自分の人生の目標となるものに出会うかもしれません。

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今回お世話になった方

国立劇場(日本芸術文化振興会)
〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
TEL 03-3265-6751

生徒の感想

T.Iくん
昨日、国立劇場に『芦屋道満大内鑑』という歌舞伎を見に行きました。
歌舞伎を見るのは今回が初めてだったので、とても楽しみでした。
まず、歌舞伎の見方という解説をしてから歌舞伎を見ました。
歌舞伎の見方では、ゆるキャラと歌舞伎役者の中村萬太郎さんが出てきて、舞台装置の紹介や歌を歌っている人や効果音を出している人の説明をしていました。
舞台装置は、地下から上がってきたり、床が回転したりして、とても興味深かったです。
特に床が回転する舞台装置は歌舞伎が始めて、今では世界中で使われているのはすごいと思いました。歌舞伎では「黒」は見えない約束になっているので、黒子は黒い服を着ているのは面白いなと思いました。
また、花道は役者と観客を身近に感じさせる効果があるのは、よく出来ていると思いました。
歌舞伎本編は、陰陽師の安倍保名が葛の葉姫と結婚したと思っていたら、実はその姫に化けた狐と結婚していたという話でした。
歌舞伎役者の迫力ある演技とよく通る声に驚きました。
しかし、物語の終わりがあまりしっくりこなかったです。
落語の方が好きかなと思いました。

N.Fくん
今回の総合学習プログラムは、国立劇場で歌舞伎を鑑賞しました。
自分は初めて歌舞伎を見るので、内容が分かるのか不安でした。
そんなやや微妙な不安を抱えつつ国立劇場に向かっていました。
そして国立劇場に到着してみたら、物凄い数の学生が入口の前に列をなしていました。
やや気圧されながら、知っている稲門高等学院の生徒がいないかと探しました。
しかし、誰も見つからないのでベンチに座って、お茶を飲みながら一休みしていましたが、無事に学院生や先生と合流することができました。
国立劇場に入ると、「流石は国立劇場!」と思うような煌びやかな内飾でした。
席は3回の一番後ろから2列目で舞台を上から眺めることができる良席でした。
午前11時になり、幕が上がって見ると、そこに出てきたのは何とも言えない微妙なゆるキャラ。
内心、「いくら学生向けだからと言ってもそれはないだろう…」と思いましたが、いざ説明が始まると、色々な仕掛けや小道具の説明をしてくれました。
よくよく考えれば、あのキャラクターは特に何もしていなかったような気がしないでもないが…。
さて、今回鑑賞した歌舞伎の題名は『芦屋道満大内鑑』というものでした。
内容は端的に言えば、狐が人に化けて、人を騙す話です。
こう言えば、非常に悪い印象を持ってしまいますが、物語には色々な背景があります。
ここで全てを書いても、多分伝わらないと思うし、ことわざにもあるように『百聞は一見に如かず』とも言うので、気になる方は是非歌舞伎を見て欲しいと思います。

N.Mくん
人生で初めて今回の総合学習プログラムで歌舞伎を見ました。
予想通りに古い言葉を使っているので、古文が嫌いであるのも含め、セリフや語りが一体何を言っているのか分かりませんでした。
さらに三階席に今回は座りましたが、そこまで語りは聞こえるものの、ただでさえよくわからないセリフがそこまで届かなくて、一体舞台の上では何をやっていることやらという感じでした。
歌舞伎が始まる前の説明の茶番も小学生向けに考えられているのではと思ってしまいました。
(観客のほとんどが高校生であったが…)
せっかく高校生が歌舞伎を勉強で観に来ているので、もっと高校生向けの説明をするべきだと思いました。
また、最後で突然意味もなく終わってしまった舞台は、
これで歌舞伎鑑賞会を終わりますという締めが欲しかったと思いました。
今回見た「あしやどうまんおおうちかがみ」は、はっきり言ってニューヨークのブロードウェイで何かを見た時と同じ感覚でした。
演目がどういう話だったかはあくまでも想像でしか分かりませんでした。
要は狐が化けて、夫婦として暮らしてたのが、嫁の両親が来て、二人嫁がいるということになって、狐が出て行ったという話だったと思います。
しかし、自分から歌舞伎を観ようと思うことはないので、今回の鑑賞会は良い経験になったと思います。

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