第45回『入試は学力だけが試されているのではない!?』

早いもので、ゴールデンウィークも終わり、ようやく勉強のペースもつかめてきた頃ではないでしょうか。学院も、ゴールデンウィーク明け頃から少しずつ自習をする生徒が増えてきました。しかし、その中に焦りからか非常に不安そうな顔をしながら勉強をしている生徒がいたので、声をかけてみました。

中野 :「毎日、遅くまで残って勉強しているのは感心だね」
Aさん:「・・・」
中野 :「ただ、表情からすると、かなり焦っているように見えるんだけど、大丈夫?」
Aさん:「もう10ヵ月ないし、このままじゃ間に合わないんじゃないかと日々、心配でたまりません」
中野 :「でも、先生方はあなたの授業態度やがんばりを大いに評価しているし、今のまま進めていければ、十分志望校圏内の学力がつくはずだと話していたよ」
Aさん:「・・・」
中野 :「あとね、入試って学力だけが問われるわけではないんだよ、知ってる?」
Aさん:「えっ、勉強以外に何が問われるんですか?」
中野 :「体力もそうだけど、やはりメンタルかな。皆、焦りやプレッシャーを感じながらも、日々やるべきことを一つ一つこなしていかなければならないよね。実は、勉強そのものというよりも、その勉強をし続けていく上で湧き上がってくる負の感情(このままで間に合うのか、落ちたらどうしよう、といった気持ちなど)とどう付き合い、どう自分でコントロールしていけるのか?そういったことも受験を通じて試されているのではないかと思う。つまり、焦りや不安な気持ちを抱えながらも、勉強をし続けていくという強い精神力が必要なんだ」
Aさん:「精神力…」
中野 :「そう。それがないと、不安やプレッシャーに押しつぶされ、時に勉強が手に付かなくなってしまったり、あきらめの気持ちが先に立ってしまうこともある。じゃあ、どうするのか。まず、受験が終わるまでは不安や焦る気持ちはなくならないし、消せないということをまず知る」
Aさん:「それで?」
中野 :「あとは、目の前のこと、つまり先生から指示されたことを一つ一つ確実にこなしていく。この当たり前のことが、当たり前にできない生徒が多い」
Aさん:「確かに勉強はしてきたけれども、常に将来の漠然とした不安に意識が向き、目の前のことに集中しきれていなかったかもしれません。とにか く、不安や焦りが消せない以上、それはそうと割り切り、目の前のことにもっと意識を置いて勉強していきます」
中野 :「そうだね、その調子!」
Aさん:「がんばります」

話し終わった後、少しだけ肩の荷が下りたのか、表情が和らいでいました。
受験生はつい視野が狭くなり、気持ちに余裕がなくなってしまいがちですが、それは仕方がないことです。しかし、次のことを覚えておいてください。

「人は、今しか生きられない」ということ。

明日はありません。
明日になれば、その時点では今になります。私たちは常に今この瞬間にしか生きられないのです。つまり、私たちがするべきことは目の前のことに目を向け、一つ一つをこなしていく。その小さな積み重ねが、のちに大きな力(学力や精神力)につながっていくのです。千里の道も一歩からです。

確かに受験勉強は大変です。しかし、それをやり切った先には、大学合格の切符に加え、今後皆さんが人生という荒波を乗り越えていく際に、大きな武器となりうる精神力も鍛えられ、身に付けられます。一生使っていける強力なアイテムを手にするためにも、悔いのない日々を送ってほしいと切に願います。

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