第21回『模試を受ける本当の意味とは』

稲門高等学院では、今年度から、河合塾の模試を教室で受けることができるようになり、5月には、第1回目の模試が行われました。模試を試験会場まで受けに行くというのが、一つのハードルである生徒にとっては、通い慣れた教室で模試を受けられるとあって、評判は上々でした。ところで、受験生や進学を考えている皆さん、模試は受けていますか。

そのような質問をすると、よく返ってくる答えがあります。「まだ、全範囲を勉強していないから、一通り、勉強してから受けます」とか、「今はまだ学力がないので、受けても点数や偏差値が出ず、ショックを受けるから受けたくないです」とか、「お金が無駄になるから」とか、何かしらの口実を作っては、受けたがらない生徒がいるのも事実です。彼らの言い分は、間違っておらず、その通りだと思います。

しかし、模試を受ける意味は、そこにはありません。つまり、点数や偏差値といった結果ではないのです。模試というと、現在の学力を客観的な数値(点数や偏差値)で計るという大切な意味もあるのですが、基礎学力がまだ身に付いていない段階では、当然、点数や偏差値はでませんので、それでいいのです。大切なことは、これまで見に付けた知識を、問題を解くという作業を通じて、アウトプットする訓練をするということなのです。

皆さん、たくさん勉強すれば、それだけで学力がつくと思ってはいませんか。実は、それは違います。試験問題が、学んだ知識をそのまま解答できるような形式や問題構成ならいいのですが、実際には、それまでに身に付けた知識を総動員して、あれでもないこれでもないと、うんうん唸りながら問題を解くという作業が要求されるので、そのための練習や訓練をするというのが、模試の役割なのです。知識を吸収することと、問題を解くということとは、全く別の行為なのです。

例えば、漢字テストであれば、覚えたことをそのまま答案用紙に書けばいいので、問題を解く(アウトプットする)訓練は必要ありません。しかし、実際の入試問題のほとんどが、思考を働かせながら、問題を解くということが求められるので、どうしても、その問題を解くという訓練が必要になるのです。また、入試は、時間との戦いにもなりますので、いかに限られた時間内に、効率よく問題を解いていくかという戦術も考えつつ、訓練していく必要もあります。

以上のことをまとめると、模試は、力試しのために受けるのではなく、限られた短い時間の中で、いかに効率よく問題を解いていくかという訓練の場であるということです。十分な訓練ができないまま、入試本番を迎えてしまうと、実力を100%発揮することは難しいでしょう。ここまで読んでくださった皆さんなら、分かりますよね。

ああでもないこうでもないと頭を働かせながら問題を解くというアウトプットの作業がいかに大切なことか、改めて考えてみてほしいと思います。

目先の点数や偏差値にとらわれることなく、どんどん模試を受けましょう!

I hope that you will take many practice exams!
It is a key to pass the examination.
Good luck!

 

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