第2回 『浮気性のあなたへ!』

受験生をみていると、使う問題集をコロコロと替える生徒が多く見られます。
先日も、W君が『次はどの問題集やったらいいですか?』と聞いてきたので、私は『何回解いたの?』と尋ねると、『んっ?1回ですよ』という返事。『では、もう1回解いてごらん。そして、2回目でもできなかった問題には何か印を付けておいて』というと、W君は『たぶん、答を覚えているから…、あんまり意味が無いと思うけど…』と釈然としない表情。
考えてみると私達は、好きなことは、何回も繰り返してやることに全く苦痛を感じません。なのに、興味の持てないことには、もう一度繰り返すことさえ苦通に感じるものです。たとえば、私は面白かった映画は何回も見ます。そして、何回も見ているうちに、新たな面白さや新たな気付きに出会うことがあります。反面、興味の持てなかった映画をもう一度見ようとは思いません。W君の問題集と同じですね(笑)。W君の言っていることは、ごく自然なことなのです。
ただし、前回よりも解答できる量が少しでも増えてくることによって、1回目とは違う自分を必ず認識することができるのです。これこそが自信です。たとえ小さな自信であっても、自信を持って取り組むことによって、今までとは違った景色に必ず出会えるもの。それを“成長”というのではないでしょうか。
要は、テキストの答えを覚えてしまっても全く問題ないのです。とにかく、これだと決めたテキストを何度も繰り返すこと。特に、なかなか学力が上がらなかった生徒にはお勧めです。最終的には『あのテキストの、あの単元の、右のページの下のほうにあった問題と同じだ!』といった出会いが待っています。そうなれば、そのテキストはもう卒業してもいいでしょう。新たなレベルのテキストにチャレンジして下さい。
先日、数学のF先生は『同じ問題集を最低7回はやったほうがいい!』と豪語しておりました。私は英語なので、教科による違いもあるかもしれません。でも、東大卒のF先生でさえ『7回繰り返せ!』とは、反復練習は全てに共通することなのだとつくづく思いました。
とはい言いつつも、勉強のやり方や取り組む姿勢に関しては、様々な考え方があり、また、個人差もあるので、何が正しく何が間違っているのかということは一概には言えません。しかし、基礎学力と言われるうちのほとんどは「暗記」ではないかと私は考えます。もし勉強に息詰まっているとしたら、とにかく薄いものでいいので、これと決めたテキストをボロボロになるまで繰り返してみたらいかがでしょうか。そのボロボロのテキスト見ているだけでも自信が湧いてくるのでは。

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