ヤフー㈱見学

7月5日(火)、東京ミッドタウン・タワー内にあるヤフー株式会社の見学に行ってきました。ヤフー株式会社は、今年9月までに現在の「ミッドタウン・タワー」から、「紀尾井町プロジェクト」(赤プリ跡)内のオフィス棟へ移転し、10月1日より新住所にて稼働となります。
”ヤフー”と言えば、知らぬ人はいないIT業界のキングですね。コンピューターによる情報システムの利用が広く一般市民生活や企業活動に浸透した現在の情報化社会において、インターネットは私たちの生活にとって、なくてはならないものになっています。そして、それは日々の暮らしの様々な場面で活用されています。もし、インターネットがなかったら…、それは電気・ガス・水道が使えなくなるのと同じ感覚にさえ思われる程です。
ヤフー①
ヤフー②-1
さて、この会社見学は、「情報技術で人々や社会の課題を解決する」というビジョンを掲げるヤフー(株)が小中高生を対象に、インターネット業界に親しんでもらうために開催されているものです。
今回の見学は、コーポレートコミュニケーション本部の萩原さんが会社の説明、質疑応答、オフィス見学を、高橋さんが会社のサービスについてお話をしてくださいました。オフィス見学以外は、プレゼンテーションと質疑応答が中心となるもので、90分予定のコースも少々オーバーするくらい丁寧に対応してくださり、参加した生徒たちも満足の会社見学となりました。
まず最初に萩原さんからヤフー株式会社とヤフーサービスの歴史についてお話がありました。Yahoo! Inc.は、1994年、アメリカで誕生しました。当時スタンフォード大学生であったジェリーとデビットによってウェブディレクトリとして始められ、日本では翌年の1995年にソフトバンクの孫正義氏と井上雅博氏によって「Yahoo! JAPAN」が誕生し、サービスが開始されました。1996年には、日本のインターネット利用率は4.4%だったのが、2014年には90.6%とほとんど全ての人がインターネットを利用している時代となりました。パソコンからの利用率は、ヤフーが日本一で78.7%(2位はグルーグルで53.2%)、スマホからの利用率はグーグルの80.9%に次ぎ、ヤフーが2位(80.3%)となっているそうです。また、検索とカテゴリ(インターネット上のサイトを収集してテーマやジャンルごとに分類したリンク集)の2つだけだった当時のサービスは、現在では100以上となり、あらゆるユーザーに新しくて間違いのない、安心安全な情報を提供しているのがヤフー株式会社です。http://services.yahoo.co.jp/
PV(Page View)というWebのアクセス数の単位があります。Webページを一画面開けば1ページビュー(PV)と数えます。ヤフーは、月間667億PV、すなわち日本人全員が毎日19PV ウェブページを閲覧していることになります。このPVが突然増える時があるそうです。みなさんはそれがどんな時かわかりますか?それは、災害や台風の時だそうです。2011年3月11日の東日本大震災の時にも、ヤフーは地震発生直後から様々なサービスを提供していったそうです。募金サイトの立ち上げ、節電を呼びかけるページの開設、Yahoo地図に計画停電マップを更新・・・と。
続いて高橋さんからYahoo!ニュースについてのお話を聞きました。ヤフーには、情報提供元から毎日約4000本の記事が送られてきますが、その中から世の中の関心の高いものをピックアップしていきます。その数は1日約100本ほどだそうです。そして、そのニュース記事を知るのに役立つリンクを探し出して追加し、その記事の内容がより深くわかるような紹介をします。最後に、その記事に13文字の見出しをつけて掲載するのだそうです。京都大学大学院の 研究によれば、人が一度に知覚できる範囲は9-13文字程度だという研究からそのようにしているとのことでした。
ということで、私たちも実際にYahoo!のトップページに表示する13文字見出しの作成を体験してみました。制限時間はなんと1分!(課題の記事は、一度読んでいましたが…)Yahoo!では、実際に緊急の場合には1分で見出しを作成しなければならない時もあるそうです。私たちの見出しつけの課題は、「NNO」が発売開始から45年で初めてルールを変更して販売するというニュースでした。3人の生徒が発表しましたが、時間内に見出しを完成させ発表出来た事は素晴らしいことだと思います。担当の方からもお褒めの言葉をいただきました。日頃の教室での学習が功を奏したか、はたまた個々のセンスの良さか、いずれにせよ我が校の生徒は優秀ですね♪
最後に社員のみなさんが働くオフィスを案内していただきました。ちなみに社員は5,547名だそうです。時代の先端を行く大企業の社内が見られるとあって、生徒たちは少々緊張しながらも期待に胸を膨らませてオフィスツアーに向かいました。大企業のそこは、セキュリティーが厳しい中でも社員の服装はカジュアルで、カフェやラウンジなどはミーティングや仲間とのコミュニケーションの場として利用されているそうです。「CAMP10」というカフェは、芝生とハンモックのスペースがあり、そこでくつろぎながら仕事をする社員の姿もありました。ヤフーという会社の様々なアイディアは、このような自由な環境から生まれたものだと感じられたオフィスツアーでした。
ヤフー③-1
ヤフー④

総合学習プログラムでは、数々の工場や博物館、美術館、公共施設などを見学してきましたが、会社を見学するのは初めてでした。今回のヤフーの会社見学では、担当の萩原さん、高橋さんをはじめ、社員の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございます。誰もが知る、そして誰もが利用している日本最大級のポータルサイト Yahoo! JAPANを運営するヤフー株式会社を見学することができ、生徒たちも勉強になったことと思います。もしかしたら、近い将来にこの会社で活躍する生徒がいるかもしれません…。その時はどうぞよろしくお願いいたします。(^_-)-☆

今回お世話になった方

ヤフー株式会社

〒107‐6211
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー
(10月1日より移転先にてサービスを開始)

生徒の感想

T.Sくん
ヤフー株式会社の総合学習プログラムは、特に楽しみにしていたイベントの1つであった。特にミッドタウンのオフィスというのが、どのような所なのか以前から興味があった。
今回、訪問してみて、ヤフーには専用の受付まであって、ミッドタウンタワーの中でも特に存在感を放っている企業であることがわかった。オフィス内も清掃が行き届いていて清潔感があり、社員の中には外国人もいて、なんと言っても日本で最も利用者数の多いインターネット・サービスであるということで、改めて一流企業であることを再確認させられた。やはり、外資系企業であるだけ、社内カフェテリア内の作りが独特で、人工芝のスペースや巨大なホワイトボードなどが印象的だった。ニュース記事のヘッドライン作成体験も良い経験となった。
今回の社内見学で、ヤフーに対するイメージがだいぶ変わった。もちろん、良い意味でだ。

H.Oさん
今回は、大企業であるヤフーのオフィス見学という、とても貴重な体験をさせてもらいました。
最初に、社員の方からヤフーという会社について説明してもらいました。ヤフーの始まりから現在のことまで、様々なことを知ることができました。私の2つの質問にも答えてもらえてよかったです。パッションはどの仕事においても重要だと思います。
実際にニュースの見出しを13文字以内で1分で考えるのは、意外と難しかったです。緊急性のある事ほど、早く考えなくてはならないのは、大変だなと思いました。
オフィス見学では、実際に仕事をしている方を間近で見ることができて良かったです。どこもかしこも、とてもきれいで、快適な環境で働かれているのが分かりました。
ヤフーのような大企業の中を見学することは、今後めったにないと思うので、今回のような機会を頂けたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

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